HELIOLITEー君と輝く音ー

改札を出た先、柱の影で作戦会議を行う。



「改札の前で待ってたら、かなでに怪しまれるからなぁ…」



武内が腕を組む。


彼女がこの作戦に乗り気で居てくれてよかった。


彼女もまたこの作戦の要になってくる。



「後ろから見つける形にするのはどう？私たちとは偶然会ったって感じで」


「ま、そんな所だろ。方法としては」


「えっ？別に良いじゃん、改札の前で待てば」


「拓弥は黙っていようね」



望がギンッと拓弥の事を睨みつける。


それに恐れ戦く拓弥。


まあ、おかげで五月蝿いのが黙ってくれたので良しとする。