そのために、岡本の前で俺たちの音を披露する。 そうすれば、その音によって彼女の心を動かせる事が出来るかもしれない。 これは、賭けでもあるが。 やらないよりはマシだ。 そしてこれからは、彼女と行動を共にするようにしよう。 彼女との仲を深める。 望でさえ、警戒されていたんだ。 俺たちも当たり前に警戒されているだろう。 その警戒心を解くためにも。 俺と拓弥が敵うとは到底思えないが、彼女の性格を知るためには必要な事。 さあ、覚悟していろよ。 岡本 かなで。 俺は君を絶対に諦めない。