勉強していたなんて、当たり前だけど真っ赤の嘘。 カラオケの時に言われた言葉の意味を考えていたら眠れなかった。 『俺たちのバンドのボーカルになってくれ』 速水くんは確かにそう言った。 それも、私に。 私の目を見ながら。真っ直ぐに。 どうして、私なんでしょう? もっと、他に適している人は居るはずなのに。