「は、晴香ちゃん!?」 「もう、あんたは何なの!?」 「えっ…?」 岡本が少し悲しそうに顔を歪めた。 その言い方が攻めているように聞こえたのだろう。 だが、それも一瞬で戸惑いに変わる事になる。 「かなで、歌上手すぎっ!何!?天才なの!?」 「え?…あ、ああ…っ」 そうして、やってしまったとばかりに顔を青ざめたのだ。 コロコロと変わる岡本の表情。 見ているこちらとしては、その百面相は面白いものだった。