駅へと戻って来た私たち。 相も変わらず、彼らはそこに待っていた。 「ごめん、ごめん。お待たせ~」 「あ、やっと来た」 鈴木くんが私たちの方を振り返る。 その横で宮田さんが首を傾げた。 「何してたのー?」 「ちょっと、変身をね」 「変身?」 「ひゃあっ!」 また晴香ちゃんに背中を押され、体が前に飛び出した。 今回も上手く足を踏ん張ることが出来ず、止まることが出来ない。 ふわりと自分の髪の毛が風に靡く。 そんな私の体を受け止めてくれた人が居た。