そして、その歌声に合わせて、私の口からも旋律となって音が溢れ始める。
これが、私の毎日の習慣。
小さな頃から1人だった私は、見つけたリビングのアンプをつけ。
それから流れてくる様々な音楽に身をゆだねるようになり。
そして、いつの頃からか寂しさを紛らわすかのようにその音に乗せて歌うようになった。
一人を寂しいと感じていた私だったけど、歌っていると何故だか一人ではないように感じることに気づき、暇があれば歌うようになっていた。
この事は、多分両親も知らない事だと思う。
二人が家にほとんど居ることがない、というのもあるけど。
それ以前に恥ずかしさが勝るから。


