「言われなくとも、俺はお前たちの盾となろう!行くぞ、ドラゴン!」(モップ掲げる)


「……」(きょとん)


「ふっ、ただのモップと思うなよ。掃除めんどーな学生の負のエネルギーが蓄積された呪われし武器だぜ?このモップを手にし、真の力を発揮できるのはこの俺だけ。この武器装備してから、うずうずして仕方がねえんだ。ああ、叫びたくなる」


「……」(はてな)


「フラッシュスラッシュうううぅ!」(ドラゴンの足にぺち)


「……」(おどおど)


「グレートジェネレーションんんん!」(再度、ぺち)


「……!」(ピンときた)


「秘技、シャイニングディストラクション!」(ぺちぺち)


「……」(よろめいてみる)


「見ろ、勇者の攻撃が効いているぞ!」


「これで終わりじゃねえよな、ドラゴン!」


「……」(ええ、と)


「まだ勝負は始まったばかりだぜ!」


「……」ガ、ガオー


「ふっ、いいぜ、来い!貴様を倒し、俺はまた、新たなる伝説を作ってやらあぁ!」


「……」ガオー








※空気読めるドラゴン。