kiss-choco

「隣のクラスの実行委員、相沢なんだって!」


乗り気じゃないあたしに、片桐くんがじれったそうに言った。


「え!?」


「やろうぜ。顧問は今年から椿ちゃんらしいから、気楽だしさ」


「椿ちゃん……」


椿ちゃんが顧問!?
実行委員と、顧問。

一歩深く仲良くなるには、いいきっかけになるかもしれない。


それは、困る!


「どうする、鈴奈。オレと実行委員やろうよ?」


「……やる」


あたしの知らないとこで、相沢くんと椿ちゃんの過ごす時間があるなんて、
絶対我慢できない。

色んな最悪な状況してうだうだ悩むのは、イヤだよ。


「よっしゃ。じゃ、頑張ろ」


片桐くんはにこっと笑った。


「オレ、担任に実行委員やるって言ってくる。うちのクラスには立候補するような奴はいないから、急がなくても大丈夫だとは思うんだけどな」


「あ、ありがと……。でも片桐くん、めんどくさいのに付き合ってくれていいの?」


「いいよ、別に。オレ、イベント嫌いじゃないからさ」


片桐くんはそう言うと、あっという間に教室を出て行ってしまった。