kiss-choco

「鈴奈ー! 実行委員やろうぜ」


教室の扉が開き、片桐くんが現れたかと思うと、いきなり言われた。


「は? 実行委員って、なに」


「来月の、校内球技大会! オレと鈴奈でうちのクラスの実行委員やろうぜ」


さっきぱくぱくと言っていたのは、このことなの?

いきなり実行委員とかめんどくさいこと言われてもなあ。


「あたし、そーゆーのは苦手なんだけど」


面倒なことには首を突っ込まない主義なあたし。
去年の球技大会の実行委員決めの時なんか、気配を消してたもんね。
だいたい、球技大会なんて存在自体がめんどくさいし。
春にある体育大会だけで十分だっつの。


しかも、うちの学校の球技大会は、絶対に一競技には参加しないといけなくて。

あたしは去年の球技大会は、一番楽チンそうな卓球を選んで、一回戦負けした。

負けた人は同じクラスの人たちの応援にまわらないといけない、んだけど。

あたしはやっぱり卓球を一回戦負けした紗希と、夕方まで図書室でのんびりしてたんだ。


もちろん今年もそのつもりで、実行委員なんてやる気はなし!