相沢くんは、隣のクラスの男の子。
剣道部所属で、腕前は一年生の時には先輩方を差し置いて県大会にまで行ったくらいのもの。
背が高くてがっしりとした体つきに、いつも不機嫌そうな表情を浮かべた顔は整っていて。
性格は無口・無愛想で、せっかくいい顔してるのに笑う事は絶対ない(剣道部員情報によると、試合中はうっすらと笑っているらしい。キモッ!)。
けれど、クールでかっこいい、なんて言われて校内で密かに人気を博している。
「――あ。誰か近付いてる」
遠巻きに相沢くんを眺めていた女の子の集団から、一人が相沢くんに近付き始めた。
……ふうん、告白、かな?
後ろできゃあきゃあ言ってる集団の様子をみる限り、そうだろうな。
「鈴奈ぁ、相沢があのコの告白OKしたらどうする?」
紗希が下の状況をにやにやと眺めながら言う。
「ん? 多分、ってか絶対断るから大丈夫」
あたしはついつい冷ややかになってしまう視線をそのままに答えた。
剣道部所属で、腕前は一年生の時には先輩方を差し置いて県大会にまで行ったくらいのもの。
背が高くてがっしりとした体つきに、いつも不機嫌そうな表情を浮かべた顔は整っていて。
性格は無口・無愛想で、せっかくいい顔してるのに笑う事は絶対ない(剣道部員情報によると、試合中はうっすらと笑っているらしい。キモッ!)。
けれど、クールでかっこいい、なんて言われて校内で密かに人気を博している。
「――あ。誰か近付いてる」
遠巻きに相沢くんを眺めていた女の子の集団から、一人が相沢くんに近付き始めた。
……ふうん、告白、かな?
後ろできゃあきゃあ言ってる集団の様子をみる限り、そうだろうな。
「鈴奈ぁ、相沢があのコの告白OKしたらどうする?」
紗希が下の状況をにやにやと眺めながら言う。
「ん? 多分、ってか絶対断るから大丈夫」
あたしはついつい冷ややかになってしまう視線をそのままに答えた。



