kiss-choco

そんなコトしてもらっていいわけ?


「そんなの、悪いよ」


「オレのことは構わないって。
相沢に近付いてさ、鈴奈が好印象になるようなコトもそれとなーく言ってみるつもり。
どう?」


「どう? って言われても……」


そりゃ、状況は好転するかもしれないけど、片桐くんにそんなスパイみたいなコトさせていいはずがないし……。

かと言って、相沢くんとこのままっていうのは困るし……。



俯いたあたしに、片桐くんが明るい声で言った。


「何、深く考えてるんだよ? オレがただ単に相沢と仲良くしたいって言う話なだけじゃん」


顔上げなって、と片桐くんが言う。


「仲良くしたら鈴奈にもいいコトあるかもよって話。な?」


「……ん。ありがとう」


あたしは片桐くんにぺこりと頭を下げた。


「いいって、別に」


片桐くんは照れたように頭をかりかりと掻いた。