「んーっ、んーっ。ぷは。ちょっと興奮しちゃった。
やだ、鈴奈ったら眼鏡?
あら、顔がむくんでる?
昨日あれから何かあったんだ?

よし、あたしも授業サボる! 今から図書室行きましょうねー」


ようやくあたしの顔の変化に気がついたのか、紗希はあたしを再び引きずるようにして、トイレを出た。


あたしは友達がいがあるのかないのか分からない紗希に溜め息をつきながら、でもとにかく静かな図書室に早く行きたかったから黙ってついて行った。