あたしは相沢くんから逃げるように全力で走りながら、
ようやく気づいた自分の気持ちをどうしようかと思った。


あたし、相沢くんのこと、好きなんだ。

こんなに自分見失う位、好きなんだ。


バカみたい。
バカみたい。


ゲームなんて調子に乗って告白6回とか言っててさ。


気付けよ、あたし。
好きなんじゃん、相沢くんを。


他の女の人見てる事に気付いてやっと自分の気持ちに気付くなんて、バカもバカ。

あげくにどさくさに紛れて告白しちゃったよ、また。

これで通算7回目。
しかもフラれることは分かりきってるのに。




「あたしのバカーーー!!」


だんだん泣けてきて、あたしはわんわん泣きながら走って帰った。