「あ、あの! きっと善戦致します、です、はいっ!」


あたしは紗希の口が再び動く前に、叫ぶように言った。


「ふ、ん。まあいいわ。
とにかく、今週いっぱい頑張らないと、来週の月曜日には鈴奈の運命は決まるんだからね?」


紗希はあたしの先手に勢いを圧されたのか、軽くイヤミを言うだけで終わった。


「頑張る! うんっ!」


あたしはぶんぶん頷きながら、そっと額に滲んだ汗を拭った。





うう、紗希ってば、全然味方って感じじゃないんだけど。

友達ならもっと優しく応援してよー……。


でも、

あたしにそんな事言える度胸はなく、

あたしはまたもや一人作戦会議に突入したのだった。