kiss-choco

「言いたくないなら、無理強いはしないけどさ。これでも心配してるんだからね。
言えるようになったら、話してよね」


「……ん。ごめんね」


「いいって。じゃあ、卓球頑張ってきますかね。また後でね!」


「ん」


走って行く紗希を見送る。
話せるようになったら、か。


こんなどろどろした気持ちに、整理がつく日は来るのかな。

今のあたしには、来るって言える自信がないよ。



いつまで経っても浮上しない気持ちを持て余しながら、あたしはテントの隅っこで丸まっていた。