あたしが最初に相沢くんに告白したのは、一年生の冬。


ちょっと自慢になるけど、あたしはモテていた。

親譲りの派手な顔つきに、お姉ちゃん直伝のメイクスキル、日頃の努力の賜物の、適度に締まったカラダ。


見た目だけで近付いてくる男の子はたくさんいた。
おまけにあたしは猫をかぶるのも上手かったから、ますますハマる人もいて。


そんな状態だったから、狙った人は例外なくオトせた。
告白して、フラれるなんてあり得なくて。



まあ、ちょっと調子に乗ってたっていうのもあるんだけど、男の子をオトすのに情熱を燃やしていたあたし。


だって、すっごく簡単に、誰でもあたしに告白してくるんだよ?
自分の思い通りに物事が進むって、気持ちいいんだから。


男の子を好きになるっていうより、攻略ゲーム、みたいな感覚で。


中には難易度が高くて、自分から告白した人もいるけど、大概は向こうから。