―言った。ついに。





その数秒後
先生の力は弱まった。





『先生は
山本先生の相手だけしてたら
どうですか?』
『俺の女に触らないで
下さい』





『…っ!?付き合ってるの??』



なにも言わないで
軽く手を引っ張って
少し先を歩く疾風くん。



振り返っては
いけない。




わかってる。
けど…一回だけ…。





先生…さよなら。