かぐや姫は悲しんでいた。


 とてもとても悲しんでいた。


 それは地球の技術が進歩して


 月とテレビ電話のような形でつながった。


 だからこそ聞けた話だ。


 あの大好きだった


 あの時竹を切って私を誕生させてくれた


 いわゆる父親のような存在のおじい様が―――




 ―――倒れたのだ―――。