図書室の貴方



一人が好きな訳じゃない。
結果的に一人になってしまっただけ。
あまり積極的な性格じゃないから、気付いた頃には一人。
美鈴が友達でいることも不思議だった。


もしかしたら心の内でそんな私を見下してるのかもしれない。


唯一の友達さえそう疑ってしまうなんて、これじゃ友達ができないわけだ。
そこらの口汚い男子より最低。


溜め息をこぼしてふと顔をあげた。