「咲…」 久しぶりに海に名前を呼ばれて、すごくドキドキする 「ど…どうしたの? なんか…あった?」 私は海と目が合わないうつむきながら返事をする 「うん…あのさ、俺、自己中だよね…。 咲のこと振っちゃって…」 「ううん、だって勉強大事だからしょうがないよ」 …嘘。 本当は、しょうがないなんて思ってない 納得もしてない できるわけない