2度目の恋は不器用なアナタと。





…っ、ここで動揺しちゃだめだ。


みんな、演技だと思ってるから、突き放してしまったら台無しだ。



私はソッと背中に手を伸ばした。



そしてやっと幕が閉まり、急いで離れた。



「片瀬、ごめん」


『事故…だったんだよね?』


「違うよ?…したかったからさ、片瀬と」



……なに 言ってんの?

劇中に、したかったからした?



『そんな軽い気持ちですることじゃない』


「軽くないよ?」



『もーいい。喋りたくない』




私は澤田くんとの会話を強制的に終わらせて、


走って逃げた。



…こんなときみんなに会いたくなるんだ。