するとミルクティー色の不良くんは ふわりと笑った。 「うん。ジンさんに"蘭は本が好きなんだ"って 聞いたから最初から貸すつもりで持ってきたんだ」 なんてっ なんて優しい人っ 単純だけど この人、苦手ではない…かも。 『ありがとうございますっ!!傷ひとつ付けません!!』 本を両手に抱きかかえた。 だって嬉しいんだもん! ミルクティー色の不良くんはまた、ふわりと笑うと 「うん…あ、俺、結<ゆい>ね」 『結くん。』 「うん」