「やっと両思いになった」



星を見ながら目を細める流星くん



「俺、本当は1年のときからずっと蘭のこと好きだったんだ」



え゛?!

嘘っ…?!


高校3年生で初めて同じクラスになったのに?!



「入学式んとき一目惚れしてさ。

その日からずっとここで星に

"あの子と両思いになりたい"

って願ってたんだぜ」



うっ
今きゅんと来た…



「劇で王子様役になったときも

嬉しすぎてニヤけ抑えるの必死だった。



…キス、も"したかったから"じゃなくて


本当は抑えられなかったんだ


結、ってやつと体育館に来たとき冷たくしたのは…妬いてたからで…」




そこまで聞いて、私は流星をギュッと抱きしめた。