家の前で待ってくれていた澤田くんにカイロを渡して 歩き出した。 「お前って結構気が利いてるよな。このカイロとかさ」 私が渡したカイロを手に当てる澤田くん。 か、かっこいい。 『私のは京夜くんの真似だよ。京夜くん、物凄く気が利いてるから』 「京夜…って、唯一黒髪の…」 『うん、私が怖がらないように黒髪にしてくれたんだよ』 そんなことを話しながら澤田くんの家まで歩いた。