『うーん…』



「どうかした?」



なぜか毎日家まで送ってくれる澤田くん。


隣りで唸ってたら呆れ顔で聞いてきた。



『サプライズでチョコ作りたいけど家にはみんないるんだよねー…』



「じゃあ俺ん家で作れば。んでついでに泊まれ」



ぬ…。


でも、結構いい案だな…


「うち、兄弟多いからちょっとうるさいけど、

気になんないなら遠慮すんな。

寝る部屋は妹と1緒な」



……優しすぎるから。




『そんな弁解しなくても、澤田くんが私に何かするなんて思ってないよ』



と言うと、澤田くんは少し照れながらムスッとした。


…はは、ツンデレだ。




ここは、お言葉に甘えちゃおう。