「…え?」 「あ、いや…忙しそうだし、目赤かったから泣いたのかなって思って」 あ、まただ。 あの日も、翔太くんを私を連れ出した日も…。 どうして翔太くんには分かっちゃうの? でも、言えない。 何を言われても言えない。 東京に戻ることだけは絶対。 「あ、それはなぁちゃんと感動な話してて泣いちゃったの!」 「…そっか。あ、声良かったな」 「うんっ…ありがとう!」 私が喋り終わるとシーンと沈黙が続いた。