俯いたまま顔を上げられない。

私って…弱い?



「みこっ?」

私の名前を呼ぶ翔太くん。

翔太くんに呼ばれるとすぐに反応してしまう。
その証拠に私は顔を上げてしまった。


翔太くんの問いかけに、緊張しながらも首を縦に振る。


「なら、良かった!あ…先生来たみたいだな」


そう言いながら、自分の席に戻って行く翔太くん。