必死に走って、走って、走ってやっと翔太くんに追いつけた。

翔太くんの腕を掴むと、翔太くんはバランスを崩して倒れこむ。


そして、汗だくの私を見つめながら…また苦しそうに笑った。


いつも翔太くんは私を助けてくれるのに、いつも私は翔太くんを助けられない。


だけど、今なら言える。

『違うよ』の一言や『大丈夫だよ』の一言。



ちゃんと、今なら言える。


翔太くんに伝えなきゃ!