「だから、だからあんなこと言ったの?」
「…うん」
私の知らない翔太くんを……なぁちゃんは知っている。
私は、まだ子供なのかもしれない。
「居場所、あるよ。みこの居場所……ここにあるじゃん。人は変わる。みこだって、変わったよ」
翔太くんの言葉に涙が溢れ出てきた。
「俺は、東京でのみこを知らない。みこも同じで…俺を知らない。お互い様じゃん?」
拭いても拭いても溢れ出てくる涙。
「……自分の気持ち、初めて言ってくれた。初めて俺に気持ち伝えてくれた。そんな小さなことでも、相手がみこだから…俺は嬉しく思える」
何を考えていたんだろう。
私のために翔太くんは、泣いてくれてる。
どうして、今まで気づけなかったの?
私がやってきたこと………
翔太くんを傷つけてばかりだ。

