寝室に入ると、なぁちゃんも翔太くんに謝った。
「ごめん。叩いて」
「いや…いいよ。てか、清水、つわりが来てるんだと思うよ。だから、息苦しいってゆうかこうムカムカするんだと思う」
「あ、そっか。ありがとう」
翔太くんは、『どーも』と言いながらフッと笑った。
無事なぁちゃんのことが解決して、慌てて時計を見ると20時を過ぎていた。
夏だと言っても、流石に外は暗くなっていた。
「「お邪魔しました」」
私と翔太くんが声を揃えて言うと、宮野くんが笑った。
「ずっと思ってたけど、お似合いだよね。二人」
『え?』と私が言う。
「みこちゃんとお似合いだよ。青柳くんが」
『お似合いって…』と翔太くんが言う。
………私達、付き合ってないのに。
何か勘違いされてる?

