好きなキモチ。



「なぁちゃん、もし…もの話。なぁちゃんが悪い病気にかかってたりするとするよ?……それを、なぁちゃんは早めに知りたいと思わない?早めに知って、悪化する前に治したいと思わない?」

なぁちゃんは、私から離れてジッと私を見つめた。

なぁちゃんの目には、まだ涙が残っている。

「……お、もう。…ねぇみこっ?大丈夫かな。私…みこ…っ!」

不安そうな、なぁちゃんの手を握る。
なぁちゃんは、またポロポロと泣き出してしまった。

「怖くないよ。大丈夫だよ。なぁちゃんには、私や翔太くん……宮野くんがいるよ?」

「うんっ。うんっ。ありがとう。みこ、ありがとうっ!」


なぁちゃんは、泣きながら私の手を握りかえしてくれた。