え、何で私の名前知ってるの?
私がボケッと肩を掴まれたまま立っていると、男性がニコニコしながら自分の名前を口にした。
「俺、竹井だよ!ほらっ…影山に告って振られた奴」
「え、た、竹井くんなの!?」
「おうっ!久しぶりだなぁ…いつこっちに来たんだよ?
あ、てゆうかさ……───」
竹井くんからは次々と言葉が飛び出てきた。
竹井くん……久しぶりだなぁ。
高校生の頃に比べて少しかっこよくなってる気がする。
背も伸びてるし。
久しぶりだからこう感じるのかな。
私がまじまじと竹井くんを見つめていると、軽く頭を叩かれた。

