好きなキモチ。



私の言葉を聞いたなぁちゃんは、ホッと一息ついていた。

「教える前に早く海に行っちゃおうか?」

そう言いながらニコッと笑っているなぁちゃん。



なぁちゃん、私…やっと強くなれた気がするんだ。


強くなるのが遅すぎて、後悔ばかりした。

でも、もう後悔しないように…

頑張るからっ













──…海に着くとなぁちゃんに翔太くんの居場所を聞いた。


『青柳は、夏目先生のところにいるよ』

『え、どうして?』

『あいつ、医者になったんだ。何でか分かる?』







『──────………みこのためだってさ』