なぁちゃんに言われて、初めて気づいた。 あの日、私がとった行動こそが翔太くんを傷つけていたって。 今更『付き合えない』と言ってしまったことを後悔した。 あれは、何かのためじゃなくて自分のためだったんだ。 自分が傷つきたくなかったんだ。 翔太くんを傷つけない方法を選んだんじゃなくて 自分が傷つかない方法を選んでしまったんだ。