好きなキモチ。



「そんで、私分かったの…。

青柳は…みこが東京に戻ったからじゃなくて、みこと上手くいかなかったからかなって」

「なぁ、ちゃんっ…」


気づけば私の目からは、涙が溢れ出ていた。


「次こそ、幸せにならないと怒っちゃうからね?」


なぁちゃんの言葉にコクコクと何回も頷く。


…なぁちゃん、ありがとうっ



「あ、早く海行こっ!」

「うんっ」



私達は、一回止めた足をまた動かし始めた。



一歩、また一歩、と……。