「青柳が辛そうにしてたから」
…翔太くんが?
私がなぁちゃんの言葉に目を見開いていると、なぁちゃんが更に話し出した。
「…最初は、みこが東京に戻っちゃったからかなって思ってたんだ。
だけどね、違った」
…違った?
何が?
「青柳にさ、竹井かそこら辺の男子が『翔太!いつまで落ち込んでんだよ!』って笑いながら話かけたらさ…」
なぁちゃんは苦笑いをしたままで、ずっと私の目を見ていた。
「……『お前らには、この気持ち分かんねぇよ』って、青柳が珍しくキレちゃって、あんとき青柳の迫力が凄くて…忘れられない」
なぁちゃん、それ…本当?

