「さ、探してないし…翔太くんのことは…」 『好きじゃない』そう言おうと思った。 でも、お父さんが何のために私に『あっちに住んでいいよ』と言ってくれたのかを思い出した。 私はまた嘘をつくの? 強がるの? また、翔太くんから逃げるの? 「私は、翔太くんのこと…好きっ」 嘘を言うのは止めよう。 あの頃の自分に戻っちゃいけない。