…まぁ、いっか。 いつか聞こう。 椅子に座ると、なぁちゃんが私の正面に座った。 宮野くんは、私となぁちゃんに麦茶を出してくれた。 そして『まだ夜には時間あるし、どこか行ってくれば?』と言い残して、二階へ行ってしまった。 「あ、宮野くんに気使わせちゃったかな?」 「大丈夫だよ。ねぇ尚の言う通り、どこか行こっ!」 「そっか…うん!行こうっ」 なぁちゃんに『ちょっと待ってて』と言われ、時計を眺める。 ここに来てもう一時間は経っている。 今は、14時。 そりゃ時間が経つのは当たり前か。