「みこ、ごめんね?…せっかくこっちに青柳が来たのに」

なぁちゃんはそう言いながら自分の席に着く。


違うよ…?違うっ!

私は、自分のことで落ち込んでいたんだ。

必死に口ぱくで伝えようとする。でも、伝わらない。

シャーペンを手に取り、なぁちゃんの机に書く。


〝違うよ!勘違いさせちゃってごめんね(>_<)〟

「でも、私もごめんっ!」


声が無いと伝えられないことが沢山ある。
人に勘違いをさせてしまう。


あぁ、やっぱり声が欲しい…


そう願っちゃうんだ。



いつの間にか、私の目には涙が溜まっていた。