乃莉子は感心して、ヨゾラの後を追う。


「ヨゾラくん、すごいね。
もしかして、イザヨイさんの居場所、分かっちゃったの?」


「勘。」


「え?」


「僕がイザヨイの居場所なんて、分かる訳ないでしょ。
天界へ来るのだって、初めてなんだよ。
だからって、迷ってても時間のムダだからね。
どんなに考えても、分からないものは、分からないんだ。
どっちに行っても、同じ事だと思わない?
別に、あっちでもいいよ。
引き返そうか?」


「・・・・・・・・・・。
こっちでいい。」


完全なる当てずっぽうなのに、正しいと思えるのは何故だろう。


呆れはしたものの、ヨゾラの言う事に一理あると思ってしまった乃莉子。


いくら迷っても、埒があかないのは確かだ。


乃莉子は黙って、ヨゾラの後をついて行く事にした。