今日は思った以上に部活が長引いてしまった。 妹の咲季を迎えに行かなくてはならない。 淳矢が遠くて、 「あの道暗いから気を付けろよ!」 と言っていた気がする。 私は咲季が寂しい思いをしていたら、と思うと気が気ではなかった。 父と母は共働きで、ほとんど家にはいない。 送り迎えは私の担当だ。 急がなければ間に合わない。 陸上で培った足で猛スピードで走る。