黒瀬くんがユニフォームを着ると。






次にボールは瞬先輩に渡った。



ドリブルをしながらなにかを考え、閃いたのか、口角をゆっくりと上げた。



その瞬間。



先輩のドリブルがゆっくりになり、走る速さも遅くなった。



……な、なんで…?



チャンスとばかりに先輩のもとに集まる相手の選手。



このままじゃ、ボールがカットされちゃう……!!




「……大丈夫よ。瞬は…やるときはやるんだから」