ざわっとざわめき出す体育館。


……あたし、なんかまずいことでも言ったのかな…?



「……おい」




そのとき、低い声がした。


だんだんと近づいてくるのは、黄瀬くん。


顔が怖い怖い怖い怖い怖い!!!



あたしは思わず理恵先輩の後ろに隠れた。



「……ちょっと!ゆりなちゃん恐がってるじゃん!!」


「……すんません。だけど、言いたいことあるんで」



……えっ!?


なになにっ!?


なんか文句言われるの!?