黒瀬くんがユニフォームを着ると。





シュートするために高く上げていたボールを、そのまま下に下ろした。



────かと思ったら



ボールを後ろから前に、ゴールに向かって投げた。



緑川くんの背中から姿を現したボールに黄瀬くんは目を見開いている。




────パサッ





そしてそれはキレイにゴールに吸い込まれていった。