Different world story





「――ミヤッ!」


 ノアがミヤコを呼んだ。

 ミヤコは絶望を振り払う。

 まだ希望は残っている。


「ノアッ!!」


 ミヤコは力任せに剣を投げる。

 剣先を向けて投げた剣。

 その剣先は曲がることなくノアへ届く。

 パシッ! と。

 剣先を避けてノアが受け取る。

 同時にノアは踊り子の肩に飛び乗った。

 つまり二段。

 それは一段よりもっと、高く飛ぶ。


 踊り子が乗り場を蹴る。

 伸びたつまさきは急激に地を離れる。

 踊り子は広場の時よりもっと、高く飛んだ。

 ひらりと舞う。酷く軽やかに。

 彼女は両手をそろえて真上に伸ばす。


 そして核が飛び出す。

 踊り子の肩からふわりと離れたノアは、彼女の手に乗った。

 ぐんと縮こまる。バネの如し。

 ノアの足が、彼女の両手を思い切り蹴った。

 それはもうひとつの大砲に思えた。

 高く。もっと高く。