Different world story





「遅れて申し訳ありません! オウーイ国第一部隊、到着いたしました!」

「第一部隊?」ミヤコが聞き返す。

「はっ! 第二、第三部隊は街の各所へ向かっております!」


 なるほど、と納得した。

 そして改めて、第一部隊を見渡した。

 凛々しい顔つきで武器を持つ、戦場に置いて優れた力を発揮する者たち。

 彼らは言う。


「ここは私たちにお任せください!」

「構わず皆さんは先へ!」

「頭を探して争いをやめるようにと!」

「お願いします!」


 ミヤコは思わず身震いした。

 背後にこれだけの人数、これだけの頼れる人が居ることが、これほどまでに心強いとは。

 剣を握り直す。先ほどの疲労など消えていた。


「ミヤっ!」

「ミヤさんっ!」


 ノアとハルトがミヤコを呼んだ。

 ミヤコは顔を上げ、そしてうなずく。

 三人は走り出した。背後が途端に戦場と化す。

 それでも振り返らずに走る。

 信じている。それだけだ。



 目指すは城の前。大広場だ。