右手の薬指に光る、
シルバーの指輪を。



「……っ」



「まだ右手な?
でもいつか絶対、左手に……。
左手に、はめてやるから」



そう言って光弥は私にキスをした。



どうしよう、嬉しすぎる。
嬉しすぎるよ……光弥……。



光弥の甘いキスと
右手に光る指輪が
眩しくて。



私はずっと泣いていた。