教師にでもなれば良いのになあ、 なんて思いながら仙道君を見つめていると 「何?」 くるっと振り返った仙道君にそうきかれた。 「あ、ううん……。 すごく分かりやすかった。 ありがとう!」 「別に。 ……つか、早く帰れば? 彼氏待ってるよ? 俺、さっきから睨まれてるし」 そう言われて後ろを向くと、 不機嫌そうな光弥がドアにもたれかかっていた。 その目は、「早くしろ」と訴えている。