なんだろう……。 とノートを開くと、 ぎっしりと詰まった文字。 丁寧なその字は、 たまに見かける仙道君の字そのもので。 それは私が休んだ日から今日までの授業のノートだった。 「椎名……。 いっつも熱心だから、 なかったら困るかと思って。 実際、さっきも困ってただろ?」 「私の為に……?」 「別に、暇だったから」 仙道君はそう言うけど、 これ作るの相当大変だったはず。