仙道君は私をちらっと見てから



「俺、答えます」



と良いながら、
その問題をすらすら解いていった。



……す、すごい。



一部の女子からは、
熱い視線が送られていて、
仙道君が人気者だって事がすぐにわかった。



やがて着席した仙道君に



「ありがとう」



と小声で言うと、
「別に」と仙道君は言った。